雪が降っていた。
みるみる降り積もる白い結晶は、人々にいろいろな感情を抱かせた。
人によっては嬉しさとなり、
人によっては楽しさとなり、
人によっては寂しさとなり、
人によっては悲しみとなった。
昨日の目黒先生の日報にもあった通り、岡崎の駅伝が中止となった。
選抜メンバーは無念であったろう…。
しかし僕は思う。
才能があるからこそ、努力しているからこそ、厳しい試練はやってくる。
もしも君に走る才能や忍耐力がなければ、今回の駅伝の中止で胸を痛めなかったかもしれない。
しかし君はそれで満足だろうか?
タイムが上がった時の喜び、友情、チームの連帯感は、かけがえの無いものとなって君の中に残っているのではないだろうか。
それは受験にも言える。
君に勉強する気や努力する気がないのであれば、不安な日々を迎えることはないだろう。
今の実力から2ランクくらい下げた高校に入り、その環境でのんびりと過ごせば良いのだから。
しかし君はそれで満足だろうか?
憧れの高校に行きたい、大学に行きたい、部活がしたい…。そんな目標があるからこそ、不安を抱えながらも努力し続けるのではないだろうか。
全力で生きているからこそ、試練がやってくる。
試練がやってくるのは、君に力があるからだ。君に才能があるからだ。君が全力で生きているからだ。
自信を持とう。自分が頑張っているからこそ、いろいろな経験ができるのだと、試練を笑って振り返れる大人になろう。
君の将来に、多くの『幸』が降る様に。そして多くの『幸』が積もる様にと願っている。