「自分の自慢できるところは何だろう。」
そう言われてすぐ、「ここ!」と言える生徒は少ないのかもしれない。
先日の緑丘校小6生の授業で、作文テーマに『自分の自慢話!』を提案したところ、「そんなのない~~~~~~~~~~」と、大ブーイングを受けた(笑)
たしかに、翻ってみると、わたし自身もあまり自慢できるところはないのかもしれない。
今では生徒に言っても誰も信じてくれないが、昔は走るのが速かった。
でもそれはもはや過去の栄光。
そこそこに勉強し、そこそこに生きてきたが、突出して自慢できるところはないのかなぁ…なんて思ってしまう。
さらに、最近はSNSが自己肯定感の低下に多くの影響を与えているのだそう。
なんでも、容姿が優れていたり、お金をもっていたり、若くして仕事で成功していたり…など、自分と比べて「すごいなぁ」と感じる人々の写真や生活を簡単に知ることができてしまうからだそうだ。
キラキラした投稿を楽しみ刺激を受ける一方で、「自分なんか…」と比べ、無意識に劣等感を抱えてしまうらしい。
わたしにも心当たりがある…。(苦笑)
話は戻るが、生徒たちは大ブーイングしていたものの、提出させてみるとなんだかんだ自分の自慢を鼻高々に語ってくれていた。
野球にサッカー、ゲーム、絵、習字、そしてゲームの腕などなど…。
なかには、「恥ずかしいので、作文の中だけでの秘密にしておいてください」なんて追伸がついていた(笑)
『能ある鷹は爪を隠す』なんてことわざもあるくらいだから、あまり人にひけらかすのは良くないのかもしれない。
でもテストがひと段落した今、こっそりでいいから、自分のいいところや頑張っているところを考えてみよう。
「この問題、前は解けなかったけど解けるようになったな。」
「○○のテスト最初は散々だったけど、最近は点数が取れるようになってきたな。」
「1年の頃はへたくそで補欠ばっかりだったけど、レギュラーで活躍できるようになったな。」
「給食残さず食べられるようになったな。」
「百ます計算、早くできるようになったな。」
小さなことひとつひとつ思い返していくと、いくつか見つかったんじゃないかな。
きっと昔の自分より成長しているはず。
テストが終わってうまくいかなかった人、悩んでる人へ。
悪いところやできないところにばかり責めるんじゃなくて、自分が頑張っていること、できるようになってきていることにもぜひ目を向けていこう。
最後にもう一度お尋ねします。
「あなたの自慢できるところはなんですか。」