「英語」
これほど好きと嫌いのギャップが大きい科目はない気がする。
幼少期に英語に触れる機会を多く持った場合、苦手意識を持っている印象は少ない。一方で英語に触れる機会が学校の授業に限定された場合、苦手意識を持っているように思う。
ただ、苦手意識とテストの点数が比例しているとは思わない。
実際、英検などの試験を一度も受けたことがない生徒でも定期テストで満点や高校入試で満点を取ることは可能だ。これまで何度もそういう生徒も教えてきた。
『英語が苦手だから点数が取れない。』
これはただの言い訳であって、残念ながらやるべきことをしていないと自ら証明しているだけになる。
ある校舎で英語が苦手だと口にしていた新小学5年生の男の子が単語テスト(日本語を英語にするテスト)で満点を取った。
事前予告は特にしなかった。
「アルファベットの大文字と小文字の小テストをするから勉強してきてね。あと、もし時間があって、できるならこの20個の英単語も覚えてみてね~。単語はテストしないから本当に時間があってできたらやってみてね~。」と伝えたのだが、翌週生徒たちは全員単語の勉強もしてきていた。
「お!みんな勉強してきたのか!じゃあ、力試しでテストしてみるか?」
先週、テストはしないと言ったので冗談のつもりだった。
しかし子供たちは、「え~!テストはやらないって言ったじゃん。」と言いながらも机の上を筆記用具だけに片づけていた。子供たちはやる気満々だった。(笑)
全員満点とはいかなかったが、みんな事前予告無しのテストでよく健闘したと思う。ちなみにこの20個の英単語は中学1年生が覚えなくてはいけないものだ。決して簡単な単語ばかりではないが、予想を超える出来で正直驚いた。1週間前に英語が苦手だとクラスの中で一番声を大にしていた生徒が、苦手なりにノートにたくさん書いて覚えて、満点を取ったのだ。
彼は、満点を取るためのやるべきことをきっちりやったのだ。
彼の勉強したノートを周りの生徒が見て、翌週全員の点数がアップした。言うまでもないがあの生徒は2週連続で満点。しかもこれは英単語を追加したテストだった。彼は着実にレベルアップしている。そして彼を見習うように全員レベルアップしている。
「先生!次の単語は何??????」
単語テストが終わった後の生徒たちの言葉だ。
彼らの熱量はどこから来るのか。
そして英語が苦手と言っていた君たちはどこに行ってしまったのか。(笑)
今日から4月通常授業が始まる。
新入生のみんな、これから夢現塾生として一緒に頑張ろうね!