一昨日から台風16号の影響で全国的に記録的な豪雨となった場所が多く、この地域でも大変な思いをされた方も多いだろう。昨日の夢現塾では安全面を考慮し、小学生の授業は休講として木曜日に振替授業を行うことになった。生徒たちは塾に行けない残念な気持ちをおさえつつ、漢地獄の猛勉強に励んでいたことだろう。これは間違いない。
昨日の校舎移動は大丈夫だったが、車での移動中に襲ってくる突然の猛烈な雨は恐ろしい。
大学時代のことだが、小雨が降る中、高速道路のトンネルに入った。かなり長い直線のトンネルを抜けようとするとき、前方の異変に気付いた。
「前が見えねー!」
猛烈な雨のせいであたり一面が真っ白になっていた。同じ真っ白でも「トンネルを抜けると、そこは雪国であった」なら余裕があったが、その時は本当に全く前が見えずにパニック状態に。これはやばい。目を大きく見開き、神経を前方に集中させる。何とか見えるものはないか…。
突然前に現れたのはぼんやりとした赤い光。急停車した車のテールランプだ!急いでハンドルを切る。
ギリギリのところで何とかよけきることができたが、高速道路のど真ん中に車を止めてしまうほど、そのドライバーもパニックになったのだろう。雨で前が見えなかった時間はほんの十数秒だったと思うが、見えるものが見えなくなることは恐怖を体験し、一方で視界が開けたときの安心感は半端ないものだった。
勉強に取りかかろうとしても、前が見えず「何をやればいいか分からない」状態に陥ってしまうことがあるかもしれない。その時は前をしっかり見直そう。今なら、小学生は漢地獄、中学生にはMJテスト、そしてその後の中間テストが視界に入るはずだ。前を見ればやるべきことは自ずと分かる!
せっかくなら最高の結果をとった自分の姿まで見つけよう。後はそこまで続く道を進めばいい。