夢現塾のみんなと直接会わなくなって、かなりの時間が経っているような感覚がある。
やっと今日から再開だと思うと、ドキドキとワクワクが止まらない。遠足前夜の子供のような気持ちで今この日報を書いている。
去年の春も今回のように対面授業が出来なくなった時期があった。「自粛」という言葉が、今よりも何十倍にも世間では重く感じられていた時期だ。
そんな自粛期間を逆手に取って、私は自分のため、そして周りへのサプライズを名目に7キロの減量を果たした。そしてその勢いと私の美への熱はとどまることを知らず、最終的にはマイナス15キロという、スーパーのお米3袋分の重さを体から取り去ることに成功したのだった。
あれから、半年以上が経った今。
「頑張った自分へのご褒美」を地道に身体に与え続けた私は、最低体重プラス5キロになっていることに気付きもしなかった。むしろ「加納先生はダイエットに成功した!」「先生本当に痩せたよねー!」という優しい言葉と、痩せたという事実に長い間満足してしまっていたのだ。
当然のこと、目標は無くなり「今日はこれ!明日はこれを食べる!」という目標だけが日々でき、そして果たす。とても幸せな毎日だった(笑)
しかし、その日は突然やってくるのだ。
(あれ… こんなところに肉ついてたっけ…)
(ん!?ちょっとキツイぞ…!?)
現実から目を背け、乗らなくなった埃まみれの体重計を奥から引っ張り出してくると、深く息を吸い込み息を止めて体重計に足を乗せた。
……!!!!!!!……(絶句)
そうさ、落ち込んだとも。2キロならまだしも、5キロ落とすことの大変さをすでに知っているのだから。
「もうこのまま太ってやろうかな。」とヤケクソになっていた私は、またいつもながらダラダラと寝そべりながら、大好きなInstagramを開いた。
すると、オススメに突如現れたのは名前はもちろん、会ったことすらないとても可愛い女の子だった。メイク動画や美容動画、そしてダイエット動画、あらゆる「可愛い」を追求し、発信するその姿に胸打たれた。
何を隠そう、私は可愛い子を見るのが大っ好きだ。(変態ではありません)
街中を歩く可愛い子、テレビに出てくる可愛い子、YouTubeに登場する可愛い子。
可愛い子を見ていると、ただただ幸せになれる。女子力を分けてもらえている気がする。
「女なんだからメイクをしなさい。」
「女なんだから痩せなさい。」
「女なんだから綺麗に清潔にしていなさい。」
この「女なんだから」が昔は大っ嫌いだった。
いや、むしろ可愛い子なんぞ目に入ったら、嫉妬してケチをつけるほど、昔の私自身の性格が歪んでいたかもしれない(笑)
しかし、痩せてみて気づいたことがある。
体型を維持していくことがいかに大変かということが。髪も爪も肌も、綺麗に保ち続けることがどんなにお金と労力がいるかということを。
世間の目に映る「可愛い子」の裏には「努力の子」という一面も隠されているのだ。
嫉妬の固まりだった私が変わったのはただ一つの考え。
「こっち側の人間になりたい。」そう思ったからだ。
そんな私は、また心をまた去年へと引き戻し、引き続き
「長澤まさみになること」を誓うことにしたのだ。
皆様、頑張りますのでまた応援していただけると嬉しいです!
さて、今日から授業再開。
夢現塾でいつも後ろの席から仲のいい子や、ライバル、好きな子を眺める日々を送っているそこの君!自分の今の席を維持したいそこのあなた!
人の努力する姿や、結果や、言動に嫉妬してしまう正直者たち!
恨めしさや嫉妬の感情は自分を変える大大大チャンスの感情だ。「そっち側の人間になりたい」の裏返しだからね。その感情はやがてきっかけとなり、目標となり、自分を動かす原動力になってくれるはず。「うらやましい…」そう思ったが吉日。それこそ、人生を変える機会が君のもとに合図なのだ。