世の中には数々の「どんぶり」(〇〇丼)がある。
牛丼、うな丼、天丼、海鮮丼、親子丼・・・う~ん、数えだしたらきりがない。
夢現塾生諸君が最も愛する「どんぶり」は何だろうか?
僕が最も愛するどんぶり・・・そう、それは「カツ丼」である!
明治の文明開化とともに産声をあげた「カツレツ」が「とんかつ」へと進化し、さらに日本の出汁(だし)と出会い、融合・・・その結果うまれた「カツ丼」。
この出会いは、もはや宇宙の誕生か、はたまた生命の誕生に等しい「奇跡」ともいうべきものである。
我が家は朝食からカツ丼だよ、そんな話をした3週間前の岡崎本校中3生。
最前列のOくんが、真顔で僕に質問をする。
Oくん:「先生、カツ丼ってなんですか?」
宮:「!?しょ・・・正気か?(笑)」
Oくん:「ご飯にとんかつがのってるんですか?それって美味しいんですか?」
一体これはどういうことなのだろうか・・・?
瞬時の間に、僕の脳内では様々な可能性を模索しはじめる。
①単にふざけている。
②「カツ丼」という名前で認識していない。
③本当に知らない、食べたことがない。
宮:「だから・・・親子丼みたいに卵でとんかつをとじて、ご飯にのせたどんぶりだよ・・・。ホントに食べたことないの?」
Oくん:「はい。食べたことないです・・・。」
こんなことがあるのだろうか!?
聞くと牛丼、親子丼、うな丼は当然食べたことがあるが、カツ丼は知らないし、食べたことがないとのことだ。
宮:「え~、まさか他にカツ丼を知らない人なんていないよね?」
遠慮がちにAさんが手を挙げる。
宮:「!?ホントに?」
Aさん:「はい、食べたことないです。しかも私、肉も魚もキライ食べられないんです。」
宮:「一体なに食って生きてるんだよ!?信じられないよ・・・。」
そう、全くもって信じられない。
肉と魚が主食で生きている僕にとって、
「肉がキライ」も信じられない言葉だ。
いや、まあ世の中ヴェジタリアンの人も多いので、それはまあ理解しよう。
そんなことよりも「カツ丼」である。
まずなにより、『カツ丼を知らない15歳』がいることに驚いた。
だって・・・「カツドンマン」(左)はみんな知ってるでしょ?
僕らと違って、子どもの頃からアンパンマン必ず見てるはずなのになぁ~(笑)
ちなみに左から、「カツドンマン」、「てんどんまん」、「かまめしどん」です。