今回のタイトル、安田先生みたいだな(笑)
英語がどんなに苦手で嫌いな大人の方も、この表現「hang in there」には見覚え、または聞き覚えがあるだろう。一世風靡したチャゲ&飛鳥の
「YAH YAH YAH」の歌詞に出てくる「頑張れ、諦めるな」という意味の表現で、負けそうな時や辛い時に使う。
2学期期末テストが終了したこの時期、年末までの1ヶ月間は中3受験生が今まで以上に「本気」になるべき時期だ。年明けには学年末テストに集中するとなると、この30日間と学年末テスト終了後の40日間の合計70日間が高校入試実力養成のための勝負となるからだ。毎年のことだが、今は受験生による相談が非常に多い。
生徒:11月の岡学がダメだったから、担任に無理って言われた…
目黒:この時期の岡学は毎年難しいんだよ。正式名称は「岡崎市中学校志望校諦めさせるための学力検査」って言うんだよ。あれはそんなに簡単に取れんよ。
生徒:本当ですか?(笑)でも、230点取れてないから岡崎高校は無理だって言われたんです。
目黒:それも毎年言われているけど、例年10人くらい岡崎高校に進学している中学でも、230点以上ゼロとかあるぞ。いいから、暗くならずに、ちゃんとやり直しをしろ。それと、愛知シリーズの問題集をしっかりとやれ。思うことは一つだけ、「本番じゃなくて良かった~、セーーーーーフーーーーー」だよ。諦めそうなのか?
生徒:いや、諦めたくないです。そうですね(笑) 頑張ります!
今週以降、各中学において進路の最終確認をする三者面談が始まる。そうなると、我が塾には電話とメールと直接の相談が殺到する。「無理って言われた、絶対に合格しないって言われた、合格したとしてもビリにしかならないって言われた…」という相談が続々と…。過去には「君が合格する可能性は0.000000001%もない」とか「お前はもう落ちている」など、北斗の拳のケンシロウみたいな台詞を言われた生徒もいる。
その度にいつも不思議に思うが、今まで「頑張れ」って言ってくれた教師が、なぜ平気でそんなことを言い出すのだろうか…。「合格してもずっとビリだよ」という信じられない言葉。学校の英語教科書では、毎年この時期は「逆境に負けずに頑張った人」の話で、現在は「アウンサンスーチー」だ。文部科学省の気遣いに違いない。それなのに、どういうことなのだろう。さらに言及するならば、現行の愛知県公立高校受験システムでは2校受験ができる。それなのに、第1志望も150%合格しそうな高校、第2志望も500%合格しそうな高校を勧めるのはいったい何故なんだ?
必死に頑張っている子供たちの「やる気」をどうか奪わないでほしい。塾生たちよ、本当に合格に全く可能性がないのか、僕らに相談してほしい。君たちにとって人生初と言っても過言ではない高校入試という試練に対して、どんなに嫌なことを言われても、暗くならずに、簡単に諦めずに、今この瞬間も頑張っている自分自身を信じてほしい。そして、あまりに嫌なことを言う教師に対しては、
「お前のモノサシで俺を測るなーーー!」と思っていればいい。あっ、口に出したら駄目だよ、全て終わってしまうよ(笑)。
時間はまだある。出来ることもいっぱいある。状況の悪い生徒も、良い生徒も、今は目の前のこと(愛知シリーズ・模試のやり直し)から逃げずに、前を向いで歩んでほしい。
Just hang in there!今は耐えて頑張りな!
追伸
この時期、毎年楽しみにしているのはカロリーメイトのCMだ。今年度は大好きな東京03の飯塚さんと加藤清史郎くんが演じている。例年通り感動が詰まっている。
見せてやれ、底力。