テスト対策期間。この時期の質問数は半端ではない。
授業の前後はもちろんのこと、休み時間や、校舎に入った瞬間など、いつでも子ども達はやってくる。
僕が食事中でも、ふと目をやると子ども達は質問を片手に『今なら大丈夫か?』と熱い視線を送ってくる…(笑)。
この期間は、質問がない日がないくらいである。
塾の授業内容の質問はもちろんであるが、それ以外の質問にもできる限り答えたいと思っている。
今回もいろいろな質問があった。
遠方の他校舎からの(自習も兼ねてやってきた)質問。
新入塾生の入試問題過去問(学校の問題集)の大量の質問。
高校生の数学と理科の質問。
質問ではないが、大学生からの就職の相談もあった。
質問に答える時に心がけていることがある。
それは『分かった』を感じさせることである。
これが意外と難しい。
子どもは大人が説明すると気を使って『分かった』という演技をしてくれるからだ。
過去の経験上ではあるが、答えや解説を見ながらあたふたと説明をする教師には『分かりました…。』と気を使ってくれることが多い気がする(苦笑)。
だからこそ、僕は日々勉強する。
子ども達に、心から「分かった」と言ってもらえるように。
そして子ども達に、格好良い教師の姿を見せたいが為に…(苦笑)。
質問とは、悩んでいるから聞いてくるものではない。
真剣に考えているから、質問がでてくるのではないか。
そう思いながら、僕は子どもの熱い視線に、微笑みを添えてアイコンタクトを返す。