本来であれば、この日報を書いている数日前に私は日本に帰国していたのだろう。
アメリカのラスベガスの豪華なホテルで、コカ・コーラが入ったワイングラスを片手に、眠らない街の夜景を眺め、ハリウッド俳優のような数日を送っていたはずだったのに…
そんな非現実的なゴールデンウィークは、まさに
「非現実」となった。
和室のこたつに潜り込み、You tubeを眺め、飽きたところでInstagram、そして録り溜めていた映画やドラマとひたすら向き合った。
「だらだらする=至福の時=やめられない」と思っていた私だが、このゴールデンウィークはその考えが見事に覆された。
だらだらして過ごした1日。布団に入った瞬間、ある言葉が私の脳裏によぎるのだ。
「いいのか?それで。今日何か得られたか?」
自分が自分に問いかけてくる。
まさに天使と悪魔状態。
ホワイト加納が言う。
「外に出られない、こんな時こそ何かやれるんじゃないの?」
私自身は自分を説得にかかる。
「そうだ。こんな生活はいけない。もっと1日を大切にしないと。」
しかし、遮るように
ブラック加納が私にささやく。
「いや、食べて、寝て、やりたいことをやる。これこそ休みの極みだろ?」
優柔不断の私は思う。
「確かに。やりたいことをやってこそ人間らしいってもんだ。」
葛藤の末の結論が出た。
「まあ、なるようになるでしょ!」
なるようになった私は、案の定、なるようにダラダラしてしまっていた。が、自分で選んだ道なのに、やっぱり布団に入るとのしかかってくる
「後悔」の2文字。
このまま何も得られずに、何もなくゴールデンウィークを終わらせるわけにはいかない。
自称、「フットワーク軽めの加納」の今までやったことリストに「2020年、特になし」なんて、経歴に傷をつけるわけにはいかないのだ。
ということで、
「2013年~2015年GW:劇団四季見まくりツアー決行」
「2016年GW:劇団四季見まくり&東京ディズニーリゾート満喫ツアー決行」
「2017年GW:岡崎でインドカレー食べまくりツアー決行」
「2018年GW:ドバイの砂漠でキャンプ決行」
「2019年GW:目的はないけど、とりあえず中国地方に行ってみるツアー決行」
の経歴に新しく加わったのはこれだった。
「2020年GW:身体も内側も美しく、そして細く、磨製石器のごとく自分を磨き上げるプラン決行」
やれそうなことはとにかくやった。
・自宅内ウォーキング40分
・脚痩せトレーニング25分
・1日1品、どんなに簡単なものでもいいから何か食べられる物を作る
・社会科の勉強
・やる気が出そうな映画を中心に見る
・メイクのやり方動画を見る
・顔のパックはさぼらない
おそらく今までのゴールデンウィークで一番自分と向き合った日だった気がする。
「今日はさぼりたい!」と思う自分に打ち勝つ勇気。「今日も頑張ろう!」と自分を励ます元気。
「自分、よく頑張ったな」と自分を褒めることで生まれる自信。
ただやりたいことを過ごしてきた今までのゴールデンウィークとは全く終えた時の気持ちが違った。
自分と向き合うことで、自分の弱さや強さを知った。
自分の「現実」と向き合うことで、なりたい自分を「現実」のものにしたいと思えた。そして、現在もこのプランは継続中である。
なりたい自分はあるだろうか?今のままでいいのかな?と思っている人がいるのなら、それは変えるチャンス到来の証。
「現実」にするのも「非現実」にするのも自分次第。
でも分かっているよね?君たちは
「夢現」塾生なんだから。