※申し訳ありません。近況をお伝えするのに、少し長めの日報となってしまいました。
夢現塾に緊張感が漂っている。
それはあることが原因である…。
その原因は『オンライン自習室』である。
映像授業の撮影は順調である。
映像授業の内容も「夢現塾の先生は授業がうまい」「面白い」「何度も見直せて良い」「親も一緒に勉強できる」と、嬉しいお言葉を続々といただいている。ありがとうございます!
しかし世の中には、映像授業に使えそうなツールがたくさんある。
我が夢現塾は、“ライブ授業”と“動画配信授業”に使えそうなほぼ全てのツールを試した。
その中でもライブ授業ができそうなものは、(複数の校舎と複数の学年の生徒と保護者の方々の協力のもと)事前にいくつもの映像アプリの実験をして感想も聞いた。
以前の日報にも書いたが、こんな状況だからこそ子ども達がどういう勉強をするかが大事である。そのために最高の環境を用意したいと夢現塾は考えている。
ほとんどの塾が「休業要請(依頼)が出たら映像授業に切り替えよう」という流れの中、“休業要請”が出る前の“緊急事態宣言”の段階から(夢現塾は子ども達の安全を考えて)、入念に準備と実験をしてきた。
たびたび他の教師の日報にも書かれているが、夢現塾は全教師一丸となってできる限り最高の教育を与えられる環境を探し出した。
そして『オンライン自習室』ではZoomというアプリを使うことに決めた。
Zoomを授業として使えないかと実験をした結果、夢現塾ではデメリットを8つほど見つけたので授業には向かないと判断した。
しかしこのアプリは『オンライン自習室』として使うには、最適であった。
話を戻そう。
なぜ夢現塾に緊張感が漂っているのか?
夢現塾の緊張感の原因は『オンライン自習室』である。
夢現塾では外出しなくても“自習室で”自習ができるのである。
パソコンでも携帯でもiPadでも通信機器を使いZoomを使えば、夢現塾の自習室に入れるのである。
そしてこのオンライン自習室は、準備の甲斐あって初日から上々の稼働となった。
教師全員、誰もがその成功を喜んだ。
しかし事件は、その自習室の終了時刻に起きた…。
オンライン自習室の見張りをしていた目黒先生が、パソコンのマイクの電源を入れ、携帯電話で『蛍の光』を流し出したのだ。
「皆様~。本日はオンライン自習室をご利用いただき、誠に誠にありがとうございます~。」
閉店のアナウンスが始まった…。
そして次の日は、オンライン自習室の見張り役を僕がすることとなった。
いよいよ終了時刻。目黒先生の方を見て、目で聞いてみた。
“何かやった方がいいですか?”
目黒先生のメガネが光った。
“もちろんでしょ。”
そしてその日のエンディング。
僕は、音楽を流しながら短い都市伝説の話をして幕を閉じた…。
そしてその翌日から夢現塾もテレワークを取り入れ、少人数の出勤体系となった。
しかしそんなことはお構いなしの時間がきた。
そう、オンライン自習室のエンディングの時間が近づいてきた。
なんとエンディングの時間の前から、自習室見張り役の目黒先生が替え歌を準備していて、数人で熱唱した(この件で僕がとんでもない悲劇に巻き込まれたのだが、それはまた授業にてお話しよう…)。
そしてその映像が、教師間のLINEで流れた。
「本日の自習室のエンディングです」
しかしこれが全教師の緊張感の種に…。
翌日、僕が出勤すると自習室の見張り役の廣瀧先生から
「いや~。昨日の夜からずっと、今日のエンディングを考えていますよ。授業より緊張しています(苦笑)」
と言われた。
しかしさすが廣瀧先生。かなり質の高いエンディングを考案し、僕は連日の参加となった。
その翌日、僕が出勤すると自習室の見張り役の宮下先生から
「いや~。昨日の夜からずっと、今日のエンディングを考えていますよ。授業より緊張しています(苦笑)」
と、廣瀧先生と全く同じことを言われた。
しかしさすが宮下先生。趣向を変えた面白いエンディングを考案し、僕はまた連日の参加となった。
その日の帰り道。
テレワークの目黒先生から電話がかかってきた。
廣瀧先生と宮下先生のエンディングを自宅から見ていたようである。
「やばいよ。これめちゃくちゃ面白いけど、だんだんすごくなってないか…。俺まで、プレッシャー感じてきたよ(笑)。」
目黒先生が自習している子達をねぎらうために、軽い気持ちで始めたエンディング。
いつの間にか、教師たちが何かをする余興の時間となってしまった…。
教師たちをこんなに苦しめることになるとは…(苦笑)。
しかしこの日報をお読みの皆さん。
明日からのエンディングは、ハードルを大きく下げて見ていただきたい。
明日からは、1日に出勤する教師の人数がさらに減っていく…。
しかしそうなると、教師たちの緊張感はさらに増していく…。
見事な反比例の事象である。
今日も夢現塾に緊張感が漂っている…。
その正体は「頑張っている子ども達にご褒美を。」という優しさ。
しかしこんなことでも、全力で取り組んでいる夢現塾の教師たち。
僕は誇りに思う。
最高の仲間たちである。