「先生、焼肉ーーーーーっ!!」
ここは幸田校。
事務室にいた僕はその声に導かれるように、玄関に視線を向けた。
眩しい日差しを背に、幸田北部中1年の女の子が足早に近寄ってくる。
「先生、焼肉!焼肉!!焼肉!!!」
この子はまだ『先生』と『焼肉』しか単語を発していない…(笑)。
もうご存知の方もいらっしゃるかと思うが、再度お伝えしておこう。
夢現塾には定期テスト後に『祝勝会』という“ご褒美”が存在する。
その基準は、
A:学年順位ベスト5のうち4名以上が夢現塾生であること。
B:学年順位ベスト10のうち7名以上が夢現塾生であること。
※いずれの場合も、学年1位がいることが条件(つまり、2位~10位まで9名いても達成とはならない)。
話を戻そう。
「私、焼肉行けるよ!!」
中学校に入学して初めての定期テスト。
そこでいきなり焼肉に行けるとあってか、興奮も最高潮である。
「先生、聞いて聞いて!スゴイんだよ!!」
「おぉ!ベスト5に入ったの?何人入った?」
「全員!!」
「全員!?」
そう、なんと
幸田北部中1年生(約150名)のうち
1位・2位・3位・3位・5位の学年上位5人のすべてが夢現塾生であった。
5位以内全員は夢現塾史上、初の快挙である!
「そりゃ凄いなー!!」
「でしょ?でしょ?」
そこでもう1人の焼肉候補生の女の子も塾に現れた。
「10位の子と、11位の子も夢現塾生なんだよ。」
「先生、10位の子は連れて行ってあげようよ。」
幸田北部中1年の夢現塾生は13人。
その中で、
ベスト10に6人入るとは…。
今回のテストでは、他の中学でも他の学年でも他の校舎でも『祝勝会』にはならないまでも、学年1位の子や上位の子がたくさん出ている。
それだけではない。
昨年まで教科の学年順位がいつも130番台だった子が、今回18番になった子もいた。
中3で初めて100点を取ってきた子もいた。
苦手だった教科が、今回のテストで好きな教科に変わった子もいた。
皆が頑張っている。
皆が光り輝く素質を持っている。
僕らも負けていられない。
僕らも『分かりやすさ』と『熱さ』と『楽しさ』に磨きをかけて、今日も授業に臨んでいこう。
追伸:なんと
幸田中3年生(約200名)のうち
1位・2位・2位・4位・5位の学年上位5人もすべて夢現塾生であった!
今年度からの“新生”夢現塾。
僕らもさらに邁進していこうと心揺さぶられる、前例のない快挙でのスタートであった。