春先、私はウグイスの声と共に目を覚ます。
こう言うと、ロマンチックだとか、趣があるじゃないかとか、思う人もいるかもしれない。
が、聞こえてくる声は決して今この日報を読んでいる方々の想像しているものではない。
簡単に言おう。
ヘタクソなのだ。
「ホーホケッ、ホーッ、ホケッ、キョキョキョキョキョキョ…」
この声が間髪なく耳に飛び込んでくる。
毎朝、毎朝… 何時から泣き続けているのかすら分からない。夕方までずっと鳴いている時だってある。
ウグイスが鳴くのは、メスに求愛するため。
ヘタクソなウグイスは、まだ生まれてから日が浅く、将来への希望を胸に練習しているそうだ。
しかし、ウグイス界はなかなか厳しいようで、ヘタクソな声を出し続けているウグイスは、一生ひとりぼっちで生きていかなければならないそう。だから練習は怠れない。
人生をかけて鳴いているのだ。
この夢現塾でも、「人生をかけて」闘っていた若者たちが沢山がいて、毎年何人何人も送り出してきた。
彼らも毎日毎週、テストに向かって、受験に向かっての練習を積み重ねていた。
精一杯の努力をしていた。
ウグイスは、綺麗な声で鳴けるように。
彼らは、喜びの声をあげるために。
ゴールデンウィークが明ければ、中間テスト対策が始まる。
新学年最初の定期テストは、良いスタートをきるためにも、自信に繋げるためにも、納得いく順位を取っておきたいところだ。
ウグイスだって、人間だって、どんな未来が待っているのかは分からない。
でも分かるのは、
練習無くして成功はないということ。
中間テスト本番に向けて、まずはテスト対策授業の中で練習をしていこう。
小さな小さなウグイスが必死になって練習しているこの時期は、中学生たちも中間テストに向けて必死に練習をし始める時期。
そして私は、テスト対策授業に向けて必死にプリントを作成し印刷する時期。
「人生をかける」つもりで挑んでみよう。
一生懸命に。