世の中は、早いことに価値を置くようになったと思う。
スポーツでは、若くしてスターになる選手が注目される。
教育では、できるだけ早く学び始めることが良いとされる。
本屋に行けば、「13歳からの○○」という本が並ぶ。
成功も、成長も、何もかもが「早いこと」が良いように語られる時代のように感じる。
けれど、早ければいいとは限らないのではないかとも思う。
ゆっくりと時間をかけて根を張ったあとに、本当に大きく育つものもある。
コツコツと積み重ねてきたものは、確実にある。
目には見えなくても、闘ってきた痕跡がある。
費やしてきた時間がある。
自由と引き換えに、あえて制約を選んできた覚悟がある。
その時間は、決して無駄にはならない。
必ず未来につながっていく。
耐えた分だけ、堪えた分だけ、地面の下では根が張り巡らされている。
どうか、これからも続けてほしい。
ときにはリフレッシュして、水を与え、太陽を浴びることも忘れないでほしい。
焦らなくていい。
花は、咲くべき時に咲く。