I respect your decision.(安)
第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が、2025年1月13日に国立競技場で行われた。群馬県代表の前橋育英高校と千葉県代表の流通経済大学付属柏高校が対戦し、1-1の同点で延長戦に突入したが、決着がつかず、PK戦の末に前橋育英高校が勝利し、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。
この試合は、5万人を超える観客を魅了する熱戦となった。
特にPK戦では、選手一人ひとりの精神力と技術が試される場面が続いた。PKを外せば負けが決まる状況下で挑む選手たちの姿は、結果に関係なく讃えられるべき存在だ。ボールの前に立つ選手に降りかかる計り知れない緊張は、想像するだけでも目をそむけたくなる。そのような中で見せた彼らの度胸と勇気には、ただただ頭が下がる思いだ。
試合終了と同時に、喜びを爆発させる選手がいれば、泣き崩れる選手もいた。そんな彼らに向けたお笑い芸人・ペナルティのヒデさんの発言が心に刺さった。
“PKは勝者と勇者のみで敗者はいません。”
この言葉は、まさにこの試合にふさわしいものであり、全力で戦った選手たち全員への称賛だといえる。
この考えは、受験に挑む生徒たちにも当てはまるのではないだろうか。
現在、公立高校の受験校を決断する時期を迎えている。しかし、いまだに決断できずにいる生徒も少なくない。
難関校に果敢に挑む受験、あるいは確実に合格を目指す堅実な受験
どちらを選ぶにしても正解も不正解もない。しかし、ひとつを選ぶというのは簡単なことではない。だからこそ迷いのある生徒には、こう伝えたい。
どうか自分でひとつ大きな決断をしてください。どの選択肢を選ぼうとも、そこに敗者はいない。先に待っているのは、勝者であり、勇者である。
未来を見据え決断し、行動したその勇気が尊いものだからこそ、自分の選択には自信を持ってほしい。そして、これらを心に留めておいてほしい。
あなたを応援する人たちがここにいるということも。