「あなたはアメリカ50州言えますか」
47都道府県であれば、言えます!と答える人が多いだろう。実際、小学5年生、6年生の塾生に聞くと「言える!」と答えてくれた。そんな塾生に「アメリカ50州言える?」と問いかけると、いくつかの州は言えても全て挙げることは不可能だった。
翻って僕自身といえば、正直言うことはできない。いや、言えなかった。過去形に修正してみたが、正直今でも言えるとは言い難い。ただ、歌うことはできる。
これだけでは意味不明だ。
説明するために2023年の春に遡りたい。
夢現塾インスタが始まった時期だ。
2023年4月19日:初投稿
2023年4月26日:かめはめ波で飛ばされる
2023年6月9日:未知との遭遇
2023年7月18日:動画初投稿
僕もインスタに数回登場した、ちょうどこの頃。
「アメリカ50州言えますか」と、幸田校で高橋先生から問われた。
アメリカ50州…
学生時代にマイアミから北上しアトランタ、アメリカの首都、ニューヨーク、ピッツフィールドを経由し一度カナダに入国した。その後シカゴを出発点に南下した。途中、アイオワ、セントルイスを通りテキサスから西に向かった。サンディエゴから北上しラスベガスを訪れ、サンフランシスコで旅を終えた。アメリカを陸路で旅をしたが、50州全て訪れたわけでもない。比較的アメリカの土地に馴染みはある方だと思うが、恥ずかしながら高橋先生の質問にYESと答えることはできなかった。
この日の会話の結論は
「アメリカ50州の覚え歌を二人で歌えるようになること」
「夢現塾インスタで披露すること」
この2点だ。
YouTubeで一度聞いてみたが、後半の突然のスピードアップに震えた。
しかし、生徒たちがこれを見て真似をして歌えるようになればかなり価値がある。
この日からアメリカ50州覚え歌で生活が埋め尽くされることになった。
まずはパソコンで歌詞を打ち込む。音を聞きながら文字を追っていく。目で追うだけなら簡単だが、歌うのはまだ難しい。徐々に声に出していくが、音程は二の次三の次だ。最優先事項は暗記だ。
トイレ、運転中、お風呂、料理中、起床後、就寝前、CM中、、、時間を見つけてはアメリカ50州覚え歌に触れる。なにかの動作中であれば文字を追うことはできない。おのずと暗記することを迫られる。発音と文字を記憶し、頭の中で文字を再生しながら歌う。これを何度も繰り返す。おかげで、なんとか前半は歌えるようになった。
しかし、僕にとっての本番はこれからだ。
あの日、役割分担をした。後半部分が僕の担当。この後半部分の壁が異常に高いのは既述の通りだ。もはや早口言葉の世界である。
それでもやるしかない。「できませんでした」の結果はありえない。
ここから僕にとって本当の試練の日々が始まる。
工程は前半と同じだが難易度だけは桁違い。ただ、地道に繰り返すしかない。ゆっくりとまずは発音ができるように。だんだんと早く言えるようにしていく。やっていることは、もうスポーツと同じだ。同じ動作を繰り返す。自然と口が動くようになるまで。
徐々にだが歌える部分が増えていく。これがもっと覚えたい欲求を湧き立てる。でも次の壁がすぐにモチベーションを掻き消す。
「できませんでした」の結果は自分自身で納得できない。だから次に挑む。
これを何度もリピートし、5カ月の月日が過ぎた。ついに歌えるようになる。ちなみに求められてはいないが、2倍のスピードでも歌えるようにもなった。
岡崎本校の4階でカメラに収めたあの日がとても懐かしい。
あれから約1年過ぎたが、今でも歌える。
地道を超える魔法はない。
地道のパワーを改めて実感した。
夢現塾 | 夢現塾、遂にアメリカへ! アメリカの子どもたちが、アメリカの50州を覚えるための『覚え歌』。 一緒に歌ってアメリカ50州を制覇しよう❗️ Let’s sing‼️ 次回はカラオケバージョン。乞うご期待! #アメリカ50州覚え歌 #オクラホマミキサー… | Instagram