小学校の6年間、月に1度やってくる日直。日直になったその日は、毎授業の始業時の挨拶や黒板消しなどの仕事を課せられ、授業内でも「じゃあ…今日日直の加納。」とかなりの確率で先生に当たる。
そして帰り際に必ず書かせられるものが、「日直ノート」だった。
「日直ノート」とは、その日の“反省”を記入し提出するものである。が、今思い起こすと、ひたすら“感想”を綴っていた6年間だった。ただ目の前の空欄を埋めるために、心に思ってもない陳腐な言葉を並べ、そのときを乗り切っていた。
いったい反省とはなんだったのだろうか?辞書ではこうだ。
はん‐せい【反省】
[名](スル)
1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に反省を怠らない」「一日の行動を反省してみる」
2 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「反省の色が見られない」「誤ちを素直に反省する」
では、感想とは?
かん‐そう〔‐サウ〕【感想】
物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。「感想を述べる」「読書感想文」
たまに塾の授業の合間に、日記?のようなものを書いている生徒を見かける。担任の先生が毎日チェックし、コメントをくれるそうだ。
誰しも一度はこういう、一日を振り返って、や、テストを振り返って、など自分の思いを書かされたことがあるだろう。君が書いたのは“反省”だっただろうか?それとも“感想”だっただろうか。
中学生は中間テスト、小学生はMJテストが終わったばかり。
今この日報を読みながら、テストはどうだったのかを思い起こしてみてほしい。心に浮かんだものは“反省”?それとも“感想”?
「よかった」「悪かった」「まあまあだった」…
感想は誰でも述べられる。しかし、それだけでは成長はない。「反省」が必要なのだ。
自分はどうすべきだったのか?次回はどうすべきなのか?を我々人間は、成長するために考えなければならないのだ。考えることで新たな道が見え、新たな気持ちでさらに前に進むことができる。
「考えるな、感じろ!」という有名なセリフがあるが、私は声を大にしてこう言いたい。
「
感じて、考えろ!」
ひとまず中間テスト、MJテスト、お疲れ様でした。
で、次に向けてどうすべきだと思う?