中学校に入る直前の春休み、友人から夢現塾に通い始めたことを聞いた。「宿題が出た。」と忙しそうに取り組む友人は、なぜかとても楽しそうに見えた。
中学校生活が始まり、一学期の中間・期末テストの苦手教科の点数に危機感を覚えた私は、母と塾選びについて話し合った。その中で、私は夢現塾を真っ先に挙げた。友人の楽しそうな姿を思い出したからだ。
入塾が決まり、緊張しながら校舎に入った。初めての授業はとても楽しく、不安は全くの杞憂だった。個性的な先生方のおもしろい話、私の勉強への苦手意識を消してくれるようなわかりやすい授業。勉強のモチベーションも自然と上がり、特に苦手だった理科は得意教科だと言えるようになるほど点数が上がった。入塾してから二年半、いつも塾が楽しみだった。
入試本番、かつてない緊張と張りつめた空気の中、ふと目黒先生の言葉を思い出した。「夢現塾の教師たちは、みんなお前が合格することを信じている。お前なら大丈夫だ。」落ち込んだ時に私を支えてくれた言葉。私は信じてもらっている。そのことが最後にぐっと背中を押してくれて、落ち着いてペンを持つことができた。
掴み取った「本校に合格」は、夢現塾に入っていなかった私では得られなかったもの。努力をすることで夢は現実になる。ここで学んだことを忘れず、これからも励んでいきたい。