『性格は顔に出る。
生活は体型に出る。
本音は仕草に出る。
感情は声に出る。
センスは服に出る。
美意識は爪に出る。
清潔感は髪に出る。
落ち着きのなさは足に出る。』
最近やたらとSNSでこの言葉を目にする気がする。
いや、目につくようになったのだろうか。
インターネットの検索画面で「性格は顔…」まで打つと予測変換で出るほど有名な格言である。出典は不明だが。
これを読んでドキッとした人もいるのではないだろうか。私も然り。
そしてこれのおもしろいところは、自分自身だけでなく誰かを思い浮かべても「たしかに~」となる。いい意味でも悪い意味でもだ。
気持ち悪いくらいうまい表現だなぁと思う。
先日の台風のときのこと。
交通機関が乱れ、人々が混乱する場面に遭遇した。
その中で少し、人間の嫌なところを見た気がした。
悪くない駅員さんへの罵声。
列への割り込み、アナウンスや指示の無視。
我先にと自己都合を優先し、悪びれもせず自分さえよければという思考。
外せない用事や緊急を要している、また疲れが溜まっていたのかもしれない。
私だって完璧な人間と言う訳ではなくて、
ミスもするしイライラもするし、好きな食べ物を半分こしたら大きい方を取ることもある。
しかし、イレギュラーな場面だったとはいえ、そんな姿を目の当たりにしてわたしは「醜いなあ」と思ってしまった。
私は塾の講師だ。
勉強を教えて、成績を上げるのが仕事である。
だけど、勉強ができても、いい学校に行ったとしても、私が教えている(教えてきた)大好きな生徒たちが他人を思いやれない大人になってしまったら悲しくてたまらない。
だから改めて、心も鍛えて行きたいと思った。
そして生徒たちには素敵なところ、見習う部分もある。
そんなところは、教師だからとか、大人だからとかじゃなくて人間として真似していきたいと思う。
『人の振り見て我が振り直せ』
嫌なところを見て、自分は気をつけよう!
だけじゃなくて、
素敵なところを見て、自分も真似してみよう!
そんなふうに思えたら素敵だね。