この日報で何度ライオンキングネタを書いただろうか。
人生に悩んだときはいつもライオンキングを観ることにしている。もちろん劇団四季だ。
しかしながら名古屋公演は千秋楽を迎え、ライオンキングを観るには東京まで行かなければならない日が戻ってきてしまった。
こういうときはというと、ディズニー映画のライオンキングを見ることにしている。
ライオンキングは不思議なもので、見るタイミングや、見る時期、見る年齢によって、染みる場面や、響く歌詞、セリフが違うのだ。
以前、いつものようにライオンキングを鑑賞中、ふと「もしシンバが中学生だったとしたら?」という考えが舞い降りた。彼は「プライドロックの王様になるんだ!」という夢があるが、君たちと同じような「〇〇高校に行くんだ!」という目標だとしたら?と思い、今日は私の独断と偏見を持って勝手に物語をリメイクしたいと思う。そもそも原作を見たことない人は是非、あらすじを見るなり、映画を見るなり、絵本を読むなり、私に聞くなりして、この機会に知ってほしい。
【登場人物】
・シンバ→自分
・ムファサ→親
・スカー→敵(自分の目指すべき目標を曇らせ、見えないようにしてくるやつ)
・ティモンとプンバァ→自分を癒すもの ※別名:誘惑
・ナラとラフィキ→正しい道に導こうとする助っ人
【起】
「僕は〇〇高校に行くんだ!」と夢中になって勉強するシンバ。成績にときどき浮き沈みはあるものの、しっかり自分を取り戻し、ムファサの支えもあって、目標に向かって一直線。
【承】
学年が進むと、反抗期云々もあり、学校の人間関係、成績、部活、生徒会、いろんな悩みが増えてくる。そしてやりたいことも同時に増え、キャパオーバーになっていく。
分かる子は、ヌーの大暴走のシーンだと思ってほしい。ヌーという名の「やるべきこと・やりたいこと」に追われる毎日。とうとう、支えてくれているムファサの助言すら受け入れられなくなる。
ここで自分の中の敵、スカーが登場。自分の1番の目標を見失わせ、さらにスカーが親を完全シャットアウト。目標も助言も支えてくれる人も失ったシンバは、陽気な誘惑仲間、ティモンとプンバァという名の、スマホやゲームと「ハクナマタータ(心配ないさー)」と言いながら遊んで過ごす。
【転】
そんな中、ナラという自分と同じ目標を持った友人に出会い、少し心が揺らぐシンバ。しかし、「僕にはできない…」と弱い自分がどうしても出てきてしまう。絶望の中、ラフィキという先導者に導かれ、
「お前はただの中学生ではない。思い出せ、お前は何を目標に勉強してきたのかを。」と諭され、ここで目醒める。
【結】
とうとう目が醒めたシンバは「
やるべきことをやらないと!」とプライドロックという名の机に全力で向かっていく。そして、自分の人生を乗っ取ろうとするスカーと対決することに。
無事、プライドロックを奪還。
最後は、目指していた高校に無事合格し、喜びの雄叫びをあげるのだった。
という話になるのだろうか。(笑)
しかし、こうやって読んでいると、今自分はどの地点にいるか、どんな状況に置かれているのかを客観視できるのではないだろうか。
目標は違っても、何かを目指すという点においてはこのシンバと変わりない。
目標を持ったすべての人が、自分の満足する結末で物語を完結させてほしいと心から思う。
ハッピーエンドの中には、波乱な出来事や葛藤が必ずある。
君たちの物語は、今ハッピーエンドに向かえているかい?