大きな告白をする。この歳にして恥ずかしいのだが、最近「ガラスの仮面」に激ハマりしている。先日の高橋先生のブログにある通り、卒業生の活躍を見るため人生初の宝塚歌劇鑑賞に行った。そのあとYouTubeで宝塚関係動画を見まくっていた。その流れからだと思うが、「ガラスの仮面(ドラマ版:安達祐実主演)」の動画に行きつき、何となく1話目を見た。なかなか面白い。原作は、僕が小学生の頃からある古い漫画だということも、周りの女子が読んでいたことも知っていたが、人気があったこと以外は全く知識がなかった。そもそも演劇の話だということも知らず、「仮面を被って悪さをしている人と恋に落ちる話だろう…」と勝手に思っていた(笑)。このドラマ、なかなか深い。特に3話目で、月影先生が主人公の母親へ発した言葉に心を奪われた。
雛鳥は甘やかすと巣立てません。
飛べない鳥になってしまいます。
親鳥に出来ることは、向かい風にも負けず、力強く青空を舞いぬけていけるよう翼を鍛えてやることだけです。
青空に舞い立たせるか、一生飛べないまま巣の中で餌を待つだけの雛鳥にしてしまうか、
それはお母様次第です。
そうなると、どうしても原作の漫画が見てみたい。このシーンが見たい。すぐにメルカリで探し、格安の中古全49冊を注文した。
我が家には17歳の娘がいる。いきなりパパが少女漫画を大量購入したら心配するかもしれない。さらには妻も震えあがるだろうと思い、「後学のため、上記のセリフ部分の原作を見たいから買ったんだよ…」と先に伝えておいた(笑)。
妻から「昔から人気あるから以前にアメトーークでもやっていたよね~」との情報をゲット。アメトーークはかなりチェックしてきていたが、全く興味を持てず飛ばした回だったのであろう。しかし、今は違う。どうしても見たい。そのままGEOに向かい「ガラスの仮面芸人」を借りた(笑)。
そこで初めて知ったのだが、この漫画は「まだ完結していない」のである。さらには、49巻が10年前に出てから、10年もの間最新刊がない。ネットには、もうお年寄りになったファンの女性が「どうか死ぬまでに完結してほしい…」と切実な思いを述べていた。
恐ろしい漫画!→わかる人にはわかると思います(笑)
原作漫画はドラマよりも内容が濃い分、さらに面白い。43巻まで一気に読み進めてしまった。もうあと6冊しかない!何とも言えない感情だ。
さて、先ほどのドラマシーン、驚くことに原作漫画には存在しなかった(笑)。故野際陽子さん演じる月影先生のセリフは、見事にあの場面にマッチし、昭和平成を駆け抜けた僕の心を捉えたのだが。
世の中のお父様方、この漫画は「巨人の星」や「明日のジョー」といった青春根性漫画と同じ系統です!素晴らしいです!!
令和にはもはや流行らない根性ものだが、先の見えない時代だからこそ、漫画とは言え、純粋に信念をもって人生を懸けた生き様に心を打たれる部分が多分にある。そう言う意味で令和を生きる子どもたちは新鮮に読めるだろう。僕も気長に50巻目を待ちたいと思う。