ゴールを見据えて、それまでの過程をどう過ごすのかを計画する。
ダイエットや検定試験、夏休みの宿題、習い事、生活リズムの改善に勉強など、ジャンルはいくらでもあるだろう。目標の大小に関わらず、誰もが一度は何かしら理想を掲げて計画を立てたことがあるかと思われる。
一方で、多くの人がその計画が計画通りにいかない経験をしたことがあると思われる。僕もその経験をしたことがある一人だ。
実はそれを防ぐ方法が存在する。あくまで解決法の一つだが。
それは、「予定を立てるよりも、記録をつける。」
予定を計画するよりも、実際に行動した記録を残す。そして、それを分析して次に活かし、その先にあるのが理想のゴール。
いつかは忘れたが、こんなことを何かで見たか耳にした。いつ、どこで、誰の言葉か、定かではないことばかりだが、このステップは効果的だということは、はっきりと覚えている。
もちろん、計画をすることは大事なことでもあり、それでうまくいく人も大勢いると思う。ただ、その計画が緻密であるが故にうまくいかない。こんな経験があるのであれば、この方法を試してみてはどうだろうか。
最終の目標だけを立て、後は一日の成果を記録していく。それを可視化することによって、分析もより簡単にできるようになる。どれだけできるようになったのか。何ができるようになったのか。変化が明確になって次に繋がりやすい。その変化を数値化できるのであれば、グラフにしてもいいかもしれない。そもそも、その日のコンディションによって臨機応変に実行内容を変えることができる。緻密な計画にはない余裕がこの方法にはある。つまり、過程を楽しむ要素がいくつも存在する。
目標を立てて、成功を強くイメージするのと同時に過程も強くイメージする。そして、過程をいかに楽しいものにするか。その方法の一つとして実際に行動に移したことを記録にして残していく。
実は、六名校でこれを実行している生徒がいる。
4月に入塾したこの生徒は、通知表の成績を良くしたいとのこと。入塾してからほぼ毎日自習室に来ている。彼の意欲には目を見張るものがあるが、それ以上に感心しているのが、自習室で勉強することを楽しむ姿だ。
自習室で勉強しているとアメが貰えることがある。それを目的の一つにする生徒は今まで何人も見てきた。彼もそのうちの1人に思われたが、少し違った。彼はアメが貰える事にプラスして新たな楽しみを作っていた。彼はアメの袋を「アメコレ」と名付けられた専用ノートに貼っていたのだ。勉強を頑張った証しを目に残る形として残していた。しかも、これを自ら考えて行動しているのがまたすごい。
彼のプロセスはまだ始まったばかり。だが、彼の成長がものすごく楽しみで仕方がない。
そして、このノートの中にどれだけの努力が記録されるのか...
それを見るのも知るのも誰でもない、本人だけの特権だ。